喘息患者とリレンザ

インフルエンザ 治療薬としては、長らくタミフルが使用されてきました。
しかし、一時期タミフルを服用した患者に異常行動があり、副作用が疑われたことから、それに替わる薬として広まったのがこのリレンザです。
また、新型インフルエンザが猛威を振るった頃、一部の菌でタミフルの耐性があり効かないという事態になりました。
その時、このリレンザがピンチヒッターの役割を果たしたのです。
リレンザは、幼児以上の子どもから使用できる薬として登場しました。
一般に投薬は、錠剤や粉剤のように飲むことによって血液がその成分を全身に届け、効果を表します。
しかし、リレンザは飲む薬ではなく噴出する薬を吸引することによって、直接鼻やノドといった呼吸器官に直接作用し、付着したウィルスを減少させるのです。
インフルエンザは呼吸器官から症状が出ているため、こうした吸引式の投薬が非常に効果があるとされています。
また、一般の薬のように水が必要でなく、いつどこでもすぐに吸引できるといった便利さも重宝されました。
このように大変有効な薬として注目されているリレンザですが、やはり注意するべき点もあります。
1つは、タミフルに比べて副作用は少ないとされていますが、全くないわけではないということです。
中には、タミフル同様に子どもに異常行動が起こったという報告が極わずかながらあり、保護者としては監視の目を緩めるわけにはいかないのです。
また吸引式といった特殊な方法を用いることもあって、まだ未熟な幼児ではうまく吸引できないことも多く、適用外となることがあります。
さらに、喘息患者や呼吸器に障害を持つ方は呼吸が苦しくなるといった副作用が出る可能性があり、危険防止の観点から処方されません。
しかし、リレンザはまだ登場してから日が浅いこともあり、これからさらなる改善が施されることによって、これらの諸問題は解決されていくことが望まれています。